静かな夜にワインとビスマルクを

静かな夜に黙々と考えたことを綴ります。政治とかアフリカとか趣味とか…。

中国のアフリカ進出は次の段階へ。

アフリカで新しい帝国主義が動き始めている。 中国が多額の投資や人海戦術を駆使してアフリカ大陸でうごめいていることは周知の事実だが、最近その動きに変化が見られる。先日、国連大使を務められた大島賢三氏の話を聞く機会があった。氏によれば最近の仏紙…

ジャトロファがアフリカを救うか?!~モザンビークの地方創生~

ジャトロファという植物がある。 日本名はナンヨウアブラギリ(南洋油桐)というものだ。この植物はその種を搾油してするとオイルが出るのだが、そのオイルがA重油や軽油の代替燃料として使用することができるというものだ。 実際、2009年1月30日、日本航空…

バランスゲームへシフトするアフリカ外交

先日、BLOGOSに鈴木宗男氏の元秘書で現在はコンゴ民主共和国政府科学技術省日本リエゾンオフィスで代表を務めるムウェテ・ムルアカ氏のインタビューが掲載された。 "元鈴木宗男私設秘書"ムルアカ氏「日本人は諦めやすくなっている」 (1/3) 記事の内容はアフ…

天秤は西に傾く?!〜今世紀最後のフロンティアの死角「西アフリカ」

日本企業のアフリカ進出はこれまで東側に偏重してきた。 早い段階の進出はケニアやタンザニアなどがあげられる。こうした東アフリカ諸国は旧イギリス植民地ということもあって英語を話せる人が多い。言語が後押しになって日本企業の進出が進んだ。古くは日本…

パリ同時多発テロが提起する教育のあり方

先日パリでは痛ましい同時多発テロが起きた。 ISによるテロは断固として許すことができない。このテロは無差別な殺戮という実質的な暴力という意味とは別にフランスにおける社会的な統合への挑戦だとも言える。 ロンドンの同時多発テロや9.11を受けてヨーロ…

続けられる失敗の戦後

日本人は忘れっぽい民族だとよく言われる。 近いところでは東日本大震災の原発事故、さらに国家的な危機まで遡れば太平洋戦争の敗北が挙げられるだろう。 昨今の日本の世相、特にサラリーマン社会を見ているとこれらの教訓から何かを得たとは到底思えないの…

アフリカでビジネスをするワケ

先輩経営者のアドバイスで大事にしているものがある。それはビジネスで稼ぐということは誰も望まないような汚れ仕事や当たり前だけど誰もやらないクソつまらないことを進んで引き受けて人の代わりにやるということだ。ビジネスに必要なことはこの極めてシン…

新三本の矢の的は民主党だと気付くべき

アベノミクス新三本の矢が発表された。 これを見てあれ?って違和感を持たれた方も多いと思う。今回の三本の矢で注目すべきは「介護離職をゼロにする」という矢と「希望出生率1.8」という矢だ。 介護分野と子育てといえばこれまで民主党のお得意とする分野だ…

高まるユーロリスク~不確実性の増すヨーロッパの明日~

シリア難民の中にイスラム国が戦闘員をまぎれこませヨーロッパに潜入させたとDaily Expressなど複数の報道機関が取材により明らかにしている。難民を装って潜入した戦闘員の数は4,000人との報道があるが正確な数はいまだに把握できていない。 ヨーロッパは波…

アフリカでビジネスをするということ。

アフリカでビジネスをするとき真っ先にぶつかる壁がある。 それは数字である。 日本でビジネスを始める際、マーケットの規模などはインターネットなどで用意に収集することができる。 アフリカではその基本的な数字は存在しない。 まさかそんなことがあるは…

アフリカで帝国主義が継続しているこれだけのワケ

一般的に植民地支配というのは現在では行われていないとされる。教科書の上でしか見ない言葉だと考えておられる読者も多いと思う。 *写真は多くの黒人奴隷がヨーロッパやアメリカに送られた場所西アフリカベナン共和国の帰らずの門。 筆者はアフリカとの付…

日本型「カイギ」は死刑執行と一緒

先日とあるOLとランチをした。転職して2社目なのだが、もうそろそろ辞めることを検討しているという。聞けば、あまりに意味のない会議が多すぎて仕事にならない会社なのだとか。このOLは元々新聞記者で今はウェブ通信の企業にいる。なぜ日本の会社は会議が…

リア充としての国会デモになんの意味があるのか

相変わらず国会前や官邸前の反戦デモが喧しい。反戦を叫ぶことに筆者は反対しないし、自民党のやり方がどうとか安倍総理がどうとか言うのも自由だと思う。 しかし、敢えて言おう。国会前のデモなどなんの意味も持たないと。強いて言うなら声を直接届ける程度…

低迷する原油価格は混乱の予兆。

原油価格が低迷している。 この記事を執筆時点でWTIの価格は60.33ドル。2015年に入ってから5月までのWTI月間平均油値は、 1月47.60ドル 2月50.72ドル 3月47.78ドル 4月54.20ドル 5月59.26ドル と推移し60ドルを連続して下回っている。筆者がオイルマンだった…

家出のススメ

最近、「あたし変わりたいんです。」という女性の相談を受けた。現在はOLであるというこの女性は聞けば生まれてこのかた実家から出たことがないという。 その女性には「家を出るべきだ」と自立することをオススメしてみた。 家を出るというのは、親の価値観…

オリンピックと地方分権

日本はこれから人口が縮小していく。2050年には人口の4割が65歳以上になるといわれ、高齢化とともに生産人口が縮減していく。 そんな中、2020年の東京オリンピックが唯一の明るい話題と言いたいところだがこのオリンピックも怪しい。 オリンピックが決まっ…

義務教育は今日を超えられるか

日本には昭和に戻りたいと思ったら昭和に戻れる場所がある。池袋のナムコナンジャタウンではない。もっと身近なところに存在している。 学校だ。 小学校でも中学校でもいい。日本の義務教育が行われる場所は昭和の姿をそのままとどめている。懐かしいあの鉄…

ポスト東京オリンピックの悲劇〜地方格差の視点から〜

2020年に東京オリンピックが開催される。 オリンピックに沸く建設業界とか景気回復だとか比較的ポジティブな情報が多い気がしている。筆者は以前にもこの場で、地政学的に東京にオリンピックを誘致することは東アジアにおける安全保障にとって重要な意味を持…

8億円事件を考える

8億円事件で誰が得をしたのか。 8億円事件とは言わずもがな、みんなの党渡辺代表がDHC会長から8億円の資金提供を受けていたとされる事件だ。 政治における権力闘争や外交上の重要問題が起きた時には「誰が得をしたのか」がまず一番最初に問われる。得をする…

西でロシアが微笑めば…

前回この場でウクライナが再核武装し、核技術輸出を主たる産業とし核の軍事同盟の盟主となれば東欧にも応じる国が出てくる可能性を指摘した。 東欧で歴史的に常に外的の侵入に頭を痛めてきたのはポーランド、チェコ、スロバキア、バルト三国、ハンガリー、ベ…

ウクライナはまだ滅びず

ご存知の方も多いと思うが、ウクライナで動乱が起きた時国籍不明の部隊が展開し空港か主要施設を制圧した。覆面をした男たちが突如として軍用トラックから降りてくる様はテレビ越しに見ていても恐ろしいものがあった。 「欧州の穀倉地帯」という表記は地理の…

パナマ運河の拡張は日本再生につながる?! 〜太平洋の突破口が開く日~

今年パナマ運河は開通100周年を迎える。 ご存知の通り運河は船舶の航行に用いられ、海と海をつなぐパナマ運河はスエズ運河に並んで最も規模が大きく戦略性の高い運河だろう。 約70年前この運河の戦略性に日本も着目していた。 1945年、当時の世界情勢はドイ…

日本の石油マーケットがレッドオーシャンになる日

欧州景気の先行きが明るくない。 ユーロ圏での景況感は持ち直しに転じたものの、依然銀行の貸し出し態度などは厳格化の傾向にありIMFの予測では欧州債務危機の前の水準に戻るのは2017年になるとの見方が出ている。 欧州景気の回復はまだまだ時間がかかりそう…

食卓からグローバル化を占う

夕暮れ時たまにスーパーのレジ行列に並ぶことがある。 最近はどこのスーパーでも筆者の好きなミモレットというチーズが手に入るようになったのでこのチーズ目当てに並ぶことが多い。行列に並んでいる間、周りのカゴにはどんなものが入っているのか見るのが、…

都知事選挙がアメリカの代理戦争の可能性

小泉総理が脱原発を唱え、細川陣営に与した。 筆者はふと頭を抱えてしまったのだが、先日米国政治の有識者と懇談して謎が明らかになった。 筆者の理解はこうだった。 アメリカはGE(General Electric)をはじめとする原発推進国家だ。小泉氏が総理在任中、原…

石油の世紀はつづく

米国上院エネルギー天然資源委員会のマウカウスキ議員(共和)は7日エネルギー輸出に関する報告書を提出し、その中で氏は原油輸出を禁じている現在の政策は非効率で原油供給の妨げになりかねないと指摘し、オバマ政権のエネルギー政策に見直しを求めたと日経…

殿と新党

殿が都知事選に出馬するらしい。 小泉元総理との連携でにわかに勝算が増してきている。 細川元総理は政経塾出身の野田氏が総理の座に就くと相談を受けるなど徐々に表舞台に姿を現してきていた。昨年末には檀みつとの対談が注目を浴びるなど少しずつ世俗に復…

コンプライアンス委員会は「非国民」のはじまり

今年は「常識(的)」なるものについて改めて考えてみたいと思っている。 巷ではもはや一般的な言葉になったコンプライアンスという言葉がある。筆者はなんでもカタカナにして、さも賢いふりをする日本人の姿勢には非常に批判的だしこの言葉について非常に懐…

東京オリンピックと地政学

少し前のことになるが2020年のオリンピック開催地に東京が決まった。 中国人民解放軍の海軍建設のスケジュールによるとこの2020年という年は中国が太平洋進出のための総仕上げにかかる年であるらしい。伊豆諸島からグアム・サイパンを結ぶ第二列島線の突破を…

アフリカの諺Ⅰ

早く行きたいなら1人で行けばよろしい。 遠くに行きたいなら皆で行く方がよい。 If you go fast, you can go alone. If you go far, you need to go together. アフリカには沢山の諺がある。昔から人々は諺を伝えることで本質的に大事なコンセプトを伝承し…

「若い力」に頼る候補者の落とし穴

先日とある女性が外資系企業のCEOに出したというメールがインターネット上で話題に出た。 「私は若いし美人だ。年収4,000万円の人と結婚するにはどうしたらいいのか?」というもの。 このメールを受けたCEOはこう答える。 「あなたの美貌にも若さにも投資す…

政治家にボーナスという考え方は適切か?

ボーナスの季節が近づいてきた。 半年の苦労がどういう形で反映されるのか、今から気になっているサラリーマンたちも多いと思う。2013年夏のボーナスは東証第1部上場企業139社平均で対前年同期比で0.6%減、金額にすると3970円減だったとのこと。(一般財団法…

雑談は怖い〜雑談力:ビジネストークの最適割合は?

就活生の相談をたまに受ける。 「コミュニケーション能力は必須ですね。」と人事によく言われるんだそうだ。 思わず笑ってしまった。 「コミュニケーション能力」とか偉そうに募集をかけているわりに、筆者のいた会社に「コミュニケーション能力」が高いと思…

不良論〜「不良社員」の活かし方

前回は「クソ上司」について書いた。 今回は「クソ部下」、つまり不良社員について「不良社員」だった筆者が考察してみたい。 会社というものを語る以上、「不良」とされる人たちが出てきてしまう。日本では空気を読まない社員、その会社では常識とされるこ…

「クソ上司」の類型〜原因訴求タイプ

半沢直樹に触発されて今までどういう「クソ上司」がいたかを考えていた。 「クソ上司」の生態を明らかにすることが日本のサラリーマンのストレスを根本的に解決する方法だと信じてやまない。 何よりも組織を健全化し若い人たちにやりがいのある仕事環境をつ…

「半沢直樹」成功の秘訣〜半沢直樹に見る日本サラリーマンのストレス

やっと「半沢直樹」を観た。 恥ずかしい話、これを観るまで「半沢直樹」というのは作家の名前だと思っていた。 今や気分はすっかり東京中央銀行マンだ。今朝も半沢次長に「倍返し」される夢で起きた。 最終回の視聴率は35%を超えたといい、筆者の周りのサラ…

ブラック企業化する共産党〜野党は誰がチェックするのか〜

共産党相模原市議団の大田浩氏が共産党に離党届を提出した。 どうも政治信条が合わなくなったとか党執行部のやり方に不満があるとか通常の理由ではないらしい。その理由を聞いて目を疑った。党への多額の寄付やカンパを事実上強制され生活にきたしているとい…

会社員はどこまで会社員か〜土日は休みのアタリマエを考える〜

筆者は土日もメールの対応をしろと言われて論争を巻き起こしたことがある。筆者は土日休みの会社に入ったはずであり、募集要項にも土日休みと書いてあった。労働組合が雇用者と結んでいる労働協定にも明確に違反する問題だ。 そもそも、筆者が土日に何をして…

「近代」のメルトダウンと秘密保護法

近代というのは何につけ、「集中から分散」という時代だったと感じる。 都市は労働の効率化を求め一極に集中し、労働が生み出した富は税金という形で再び政府がかき集め、交付税や社会保障という形で社会全体に配分する。 軍隊の場合も中央の参謀本部が情報…

「まぁ冷静になれや」ビスマルクの哲学

今回は細々と続けているビスマルク研究について。 言わずと知れたビスマルクはプロイセン(ドイツ帝国)の政治家で米国国務長官キッシンジャーも学者として、政治家として研究対象としたという人物だ。 そのためビスマルクの政治手法は現代政治でも多分に応…

山本議員の天皇政治利用論議を考える。

山本太郎氏の天皇政治利用が議論されている。話は議会にまで飛び火し、保守系の自民党はともかく、野党に転落した民主党すら問責の可能性を示唆し始めた。 正直、山本氏の政治姿勢に一切共鳴するわけではないし、国民として非常識で軽率な行動をしたとは思う…