静かな夜にワインとビスマルクを

静かな夜に黙々と考えたことを綴ります。政治とかアフリカとか趣味とか…。

2014-01-01から1年間の記事一覧

家出のススメ

最近、「あたし変わりたいんです。」という女性の相談を受けた。現在はOLであるというこの女性は聞けば生まれてこのかた実家から出たことがないという。 その女性には「家を出るべきだ」と自立することをオススメしてみた。 家を出るというのは、親の価値観…

オリンピックと地方分権

日本はこれから人口が縮小していく。2050年には人口の4割が65歳以上になるといわれ、高齢化とともに生産人口が縮減していく。 そんな中、2020年の東京オリンピックが唯一の明るい話題と言いたいところだがこのオリンピックも怪しい。 オリンピックが決まっ…

義務教育は今日を超えられるか

日本には昭和に戻りたいと思ったら昭和に戻れる場所がある。池袋のナムコナンジャタウンではない。もっと身近なところに存在している。 学校だ。 小学校でも中学校でもいい。日本の義務教育が行われる場所は昭和の姿をそのままとどめている。懐かしいあの鉄…

ポスト東京オリンピックの悲劇〜地方格差の視点から〜

2020年に東京オリンピックが開催される。 オリンピックに沸く建設業界とか景気回復だとか比較的ポジティブな情報が多い気がしている。筆者は以前にもこの場で、地政学的に東京にオリンピックを誘致することは東アジアにおける安全保障にとって重要な意味を持…

8億円事件を考える

8億円事件で誰が得をしたのか。 8億円事件とは言わずもがな、みんなの党渡辺代表がDHC会長から8億円の資金提供を受けていたとされる事件だ。 政治における権力闘争や外交上の重要問題が起きた時には「誰が得をしたのか」がまず一番最初に問われる。得をする…

西でロシアが微笑めば…

前回この場でウクライナが再核武装し、核技術輸出を主たる産業とし核の軍事同盟の盟主となれば東欧にも応じる国が出てくる可能性を指摘した。 東欧で歴史的に常に外的の侵入に頭を痛めてきたのはポーランド、チェコ、スロバキア、バルト三国、ハンガリー、ベ…

ウクライナはまだ滅びず

ご存知の方も多いと思うが、ウクライナで動乱が起きた時国籍不明の部隊が展開し空港か主要施設を制圧した。覆面をした男たちが突如として軍用トラックから降りてくる様はテレビ越しに見ていても恐ろしいものがあった。 「欧州の穀倉地帯」という表記は地理の…

パナマ運河の拡張は日本再生につながる?! 〜太平洋の突破口が開く日~

今年パナマ運河は開通100周年を迎える。 ご存知の通り運河は船舶の航行に用いられ、海と海をつなぐパナマ運河はスエズ運河に並んで最も規模が大きく戦略性の高い運河だろう。 約70年前この運河の戦略性に日本も着目していた。 1945年、当時の世界情勢はドイ…

日本の石油マーケットがレッドオーシャンになる日

欧州景気の先行きが明るくない。 ユーロ圏での景況感は持ち直しに転じたものの、依然銀行の貸し出し態度などは厳格化の傾向にありIMFの予測では欧州債務危機の前の水準に戻るのは2017年になるとの見方が出ている。 欧州景気の回復はまだまだ時間がかかりそう…

食卓からグローバル化を占う

夕暮れ時たまにスーパーのレジ行列に並ぶことがある。 最近はどこのスーパーでも筆者の好きなミモレットというチーズが手に入るようになったのでこのチーズ目当てに並ぶことが多い。行列に並んでいる間、周りのカゴにはどんなものが入っているのか見るのが、…

都知事選挙がアメリカの代理戦争の可能性

小泉総理が脱原発を唱え、細川陣営に与した。 筆者はふと頭を抱えてしまったのだが、先日米国政治の有識者と懇談して謎が明らかになった。 筆者の理解はこうだった。 アメリカはGE(General Electric)をはじめとする原発推進国家だ。小泉氏が総理在任中、原…

石油の世紀はつづく

米国上院エネルギー天然資源委員会のマウカウスキ議員(共和)は7日エネルギー輸出に関する報告書を提出し、その中で氏は原油輸出を禁じている現在の政策は非効率で原油供給の妨げになりかねないと指摘し、オバマ政権のエネルギー政策に見直しを求めたと日経…

殿と新党

殿が都知事選に出馬するらしい。 小泉元総理との連携でにわかに勝算が増してきている。 細川元総理は政経塾出身の野田氏が総理の座に就くと相談を受けるなど徐々に表舞台に姿を現してきていた。昨年末には檀みつとの対談が注目を浴びるなど少しずつ世俗に復…

コンプライアンス委員会は「非国民」のはじまり

今年は「常識(的)」なるものについて改めて考えてみたいと思っている。 巷ではもはや一般的な言葉になったコンプライアンスという言葉がある。筆者はなんでもカタカナにして、さも賢いふりをする日本人の姿勢には非常に批判的だしこの言葉について非常に懐…